今までの住宅では、リビングルームを家の中央にというのが通常のパターンでした。しかし、ダイニングキッチンも、システムキッチンなどの進化により、機能的で美しく、また来客への対応もできるスペースとして活用され、生活空間の中心に位置づけられるようになってきました。
そのため、現代のダイニングキッチンは、家庭内コミュニケーションの重要なウェイトを占めるようになり、ひと昔前とは様変わりして明るく開放感のあるものが、ますます増えてきています。
上の写真の例のお宅では、洗面所や浴室、ユーティリティの改築を合わせて計画したため、構成上中央の柱を抜くことができませんでしたが、むしろ柱を強調して思いきった改築が可能となりました。
収容能力の高い収納壁を三方向に据えて、あらゆるものがセンターテーブルに集められる利便性があります。構成の基本は家族団らんのテーブルにあり、中央の柱に同様の黒のテーブルと椅子をそろえています。
また、メープル材の扉や造作材を使った白の天板、黒のテーブルのコントラストが天井のトップライトで一段と美しいものとなっています。こうした照明やインテリアなどでアクセントを加えることにより、重厚な雰囲気を醸し出しています。 |